小動物アーカイブZ

A rolling stone gathers no moss

Onomatope

しつこく逃げ恥を観てる…他に観るもんないねん。

最近のバラエティ番組とか少し観たけど大して面白くない。

改めて思うのは、テレビ版のみくりはもう仏のような人物造形だな。そもそも透明感のある新垣結衣が演じてるのでそのキャラクターに拍車がかかっている。あくまでもエンタメとして捉えてるからこそ楽しめる。言い換えると、平匡の心を開かせるために必死に懐に飛び込もうとするひたむきな姿勢に胸を打たれる。普通はこんな面倒なことせんでしょ。

わすれもの (UHQ-CD仕様)

わすれもの (UHQ-CD仕様)

 

 

魚民

今まで聴かず嫌いだったけど、サカナクションってそんなに悪くないね。

かと言って、めっちゃ良いというわけでもないが。

kikUUiki

kikUUiki

 

若干、アジカンぽさもあるけどそれよりもうちょっとエレクトロ寄り。

 

マンション!マンション!!

かなり動画サイトを漁ってみたが、80年代~90年代の日本のミュージシャンで今観てもまったく色あせない、かつ断トツでぶっ飛んでるのは山下達郎でも小沢健二でもなく、やっぱり岡村靖幸かな。歌唱力もさることながら、歌詞に出てくるフレーズの破壊力が半端ない。

あと、向井秀徳も今頃になって再評価してる。

 

90年代J-Pop

最近、星野源にハマって彼と同世代なもんで90年代のJ-Popを聴き直している。面白いのは、彼って10代の頃にMartin Dennyや細野晴臣トロピカル三部作に影響されてSAKEROCKを結成した一方で、普通に流行りの音楽も好きでB'zをはじめ桑田佳祐チャゲアス、ドリカム、安全地帯、ユニコーン等を聴いていたらしく、それが現在の音楽性に色濃く表れていると思う。

単純にCDが発売されてから30年近くも経つと改めて聴いてみて印象が全然違うと言うか、時間が経過しても鑑賞に堪えうるか測りにかけているようで興味深い。それを逐一、文章で表現するのってなかなか骨の折れる作業ではあるが。

追記:米津玄師って人が流行ってんのね。視聴したらちっともいいと思わなかった。まあ世代が一回り違うからという理由は想像以上に大きいのかもしれないけど。中田ヤスタカとのコラボ作品はまあまあ良かった。でも、中田ヤスタカってこの10年以上、似たような曲ばかり量産してるよねぇ。あまり成長も変化も見られないのは少し残念。彼の都会っぽい音作りは本当に才能を感じさせるけど、m‐floとかの方がまだソウルミュージックを下敷きにしてるのがわかりやすいし、有機的な感じがするんだよなぁ。

MAGIC

MAGIC

 

 【予告】これからしばらく、J-Popに関する投稿が続くと思われます。

We married as a job!

また『逃げ恥』分析の続き。もう4回ぐらい観た。

前に原作漫画を貶すようなことを書いてしまったが、褒める点もたくさんある。なんてったって大体の筋書きはこの人が作ったわけだし。ひとつ挙げるとすれば、登場人物のキャラクターが重層的なところかな。特にイケメン風見鶏。ただ単に平匡とみくりの間に入って三角関係を作る悪役ではなく、彼は彼なりに複雑な過去を背負って生きているということをしっかり描いている点は流石だと思った。作者の海野つなみは20年以上漫画家として生活して何度か1年間ほとんど仕事がない時期があり、毎日図書館に通って山本周五郎全集等を読み込んでいた時期があったそうだが、こういうところに生きているのかも。

一番好きな回は個人的には「ハグの日」*1かな。たぶん、一般的に最も盛り上がるのはその次の「社員旅行」のラストシーンなんだろうけど。あと、脇役で何気に好きなのはみくりの兄・ちがや。原作だと何の特徴もなかったけど、ドラマでは魅力的かついいアクセントになっていた。あ、でも広告代理店の田島もいいし、みくりの元彼・カヲル*2もいいよね。

調べたら初回の視聴率が10%で最終回が20%らしい。どう考えても前半の方が面白かったんだけど、今どきの視聴者はあとでオンライン等で見直したりするのかな?

YELLOW DANCER (通常盤)

YELLOW DANCER (通常盤)

 

話は変わるけど、星野源の周りに様々な分野の才能ある人が集まってる感じもいいよね。そもそも2010年代でリアルタイムで作品を発表してる人でこんなに同世代かそれ以上の年齢の音楽ファンを唸らせることのできるのは彼以外ほとんどいないはず。映画・大長編『ドラえもん』の主題歌をあんな曲にできるのもセンスの塊。

ドラえもん

ドラえもん

 

追記:このドラマにはまって気づかされたのは、やっぱ自分は是枝裕和の演出が嫌いだってこと。才能は認めるけど自分の好みじゃない。それにあんな凝ったことしなくてもいい作品は撮れるという確信を持った。実際、『万引き家族』は割と好きだけどそれ以外はどうもしっくりこなかったし。

*1:原作では月2回だけど、テレビドラマでは毎週火曜日になってる。放送日に合わせてるという心憎い演出

*2:エスプレッソのくだりは爆笑した。マジレスすると、お湯を足せばアメリカーノになるので万事解決

Exotica

 

トロピカルダンディー(紙ジャケット仕様)

トロピカルダンディー(紙ジャケット仕様)

 

 

 

Quiet Village/Enchanted Sea

Quiet Village/Enchanted Sea

 

 

szégyen a futás, de hasznos

逃げるは恥だが役に立つ』の原作漫画を読み終えた。作者の海野つなみ氏はインタビューで「どっちを先に見ても2度おいしい」という趣旨の話をしていたが、個人的にはドラマの方を先に観ることをおすすめします。何だったら漫画は興味がよほどなければ読まなくてもいいよ。率直に言って原作の方は絵に魅力がないし、内容も生々しい表現が多く、主人公の森山みくりの人間性も作者の怨念が滲み出ていて胃もたれしそう。女性の視点で描いた恋愛エッセイとして自分は読みました。台詞もやたら字が多くて、本人が言うように「小賢しい」いやむしろ「理屈っぽい」。後半はただのバカップルになってたし、なのに敬語で会話してるのにも興ざめ。

一方、テレビドラマの方は素材を生かしながらも垢を削ぎ落し、上手くまとめたな、という印象。むしろテレビの方が凝縮してるはずなのに、原作にはない名場面も多い。例えば百合ちゃんと沼田さんがバーで酒を酌み交わしつつお互いを慰め合ってるシーンとか、大好き。こんな重たい主題を扱ってるのに、底抜けに明るい。これだけ笑って泣けて人を愛し愛される幸せな気持ちになれる連ドラ見たことない(褒めすぎ?)。脚本家の野木亜希子氏の力量もあるんだろうけど、それだけじゃない気もする。ガッキーをはじめ藤井隆富田靖子など配役もほぼ完璧と言っていい。エンタメとして極めて完成度の高い仕上がり。

例えば、冒頭ふたりが契約結婚に至る経緯についても原作の方は漫画という表現媒体の特性もあり、割とサラッと流しているのに対し、テレビドラマでは主人公みくりに妄想癖があり突拍子もない言動をするキャラクターという説明がストーリーに組み込まれているし、二人の決断に対する両家の両親の反応も詳しく描かれている。一番、自分が腑に落ちなかったのはみくりの提案で「恋人契約」をする場面。観念的、抽象的でよくわからない。テレビの方はわかりにくいなりに上手く誤魔化していたけど、漫画の方は余計に作者の理屈っぽさを際立たせていたように思う。逆に「ハグの日」は斬新な発想だった。これもテレビの方がより効果的に使っていたとは思うけれど。

Fine

Fine

 

あと、逃げ恥といえばパロディ。漫画版では『徹子の部屋』に始まり、『情熱大陸』等、秀逸なパロディが披露されていたが、これもドラマ版の方がさらに洗練されていたように思う。矢継ぎ早に繰り出されるパロディの数々…サザエさんの予告でさらに『桐島、部活やめるってよ』をぶっこんでくる貪欲さ…ストーリー本編の中に挿入するタイミングというかセンスがお見事。

参考リンク:

他にも『まこっちゃん』のぐわしが出てきたり、『アルプスの少女ハイジ』の主題歌のフレーズが出てきたり、『エヴァンゲリオン』のパロディの場面でみくりの元彼の名前がシンジ君だったり、とにかく芸が細かい。