Midnight in Paris
アート好き、旅行好きにはたまらん一作。9点~9.5点ぐらいあげてもいい。
1920年代のパリにタイムスリップするというハチャメチャな内容で、どう着地させるのかとちょっと不安になったが、意外ときれいなラストだった。町山さんが仰っていたように、ノスタルジアの功罪みたいなものがこの作品を貫く主題になっていると思った。最後のシーンで主人公と女の人が「パリという街は雨の中を歩くのが最高なんだよ!」と意気投合するのがとても粋で気に入った。何故、ヘミングウェイやフィッツジェラルドをはじめとするアメリカの作家がフランスにいるのは当時の時代背景を知らないと理解できないが、どうも禁酒法のためらしい。
ウッディ・アレンの作品は自分にとって初めて。最近は駄作が続いていたのだが、この作品は久しぶりのヒットなのだとか。機会があればもっと昔の作品も観てみたい。