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小動物アーカイブZ

A rolling stone gathers no moss

Le bleu est une couleur chaude

こないだYouTubeで観た『アデル、ブルーは熱い色』の原作になっている漫画を読んだ。海外で漫画はgraphic novelとも呼ばれ、日本以上に芸術的価値が高いものとして位置付けられているらしい。『ペルセポリス』なんかも前に読んだけど、レベル高かったもんなぁ。

で、まずストーリーが全然違う!けっこうびっくりすると思います。どっちも違う味があっていいと思う。映画版はかなり中途半端な幕切れでまだこの後続いてもおかしくない感じだったけど、漫画は150頁ぐらいしかないし、だいたいの本質的な部分は描き切っただろうからどうなるんでしょうね。

筆者の言わんとしているところは勿論、原作を読んだ方が分かり易いことは言わずもがななんだけど、双方の実家で夕飯を両親と共にする場面、並びに物を食べる口のアップのような演出がある映画の方が若干好きかもなあ。

とはいえ、漫画の方も負けず劣らず画面と言うか一コマ一コマに作者の魂がこもっているのが伝わってきて命を揺さぶられる。また、基本白黒なんだが、要所要所でエマの髪の色に限らず主人公の持つ日記帳などを青く塗ってあるのも美しい。
 
ネタバレになるのであまり詳しくは書きませんが、映画でも出てくるゲイだかバイセクシュアルの主人公の男友達が映画以上に漫画の方では重要な役割を担っております。
 
話はすごく単純だし、深い意味だとか教訓めいたものも何もない作品なんだけど、ただ蒸留した真水のような恋愛とそのコインの裏表のようなエゴとか欲望みたいなものをすごく真摯に表現した作品でした。とりあえず今年観た映画で今のところ最高(今年公開じゃないけど…)

Blue Is the Warmest Color