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小動物アーカイブZ

A rolling stone gathers no moss

Kirschblüten

 悪くない。桜は移ろいゆく時間のメタファーらしく、監督は小津安二郎の『東京物語』に着想を得てこの映画を撮ったそうだ。

準主役の入月絢が日本人離れしたルックスで存在感抜群。何とも言えない気持ち悪さが良かった。

ただ色彩感覚が奇抜すぎるというか、ピンクの使い方がきつすぎる。また、外国人に日本文化を完璧に理解するのはそう簡単なことであるはずがないのはわかるが、それでもその偏った捉え方はどうかと首を傾げてしまう場面が多々あった。某ブログで望郷の念に駆られると書いてあったが、個人的にはこんな日本は懐かしくともなんともない、どこか他所の国にしか見えなかった。

ストーリー的にもあんまり一般受けしないんじゃないのかなぁ。余命僅かであることを宣告される夫よりも先に妻が死んでしまい、夫が妻の意思を継いで日本への旅に出るわけだけど、同じような状況を自分なりに想像してみてもどうしても登場人物に感情移入できなかった。富士山や桜の映像は確かに綺麗だったかもしれないが、それが生命の輝きを象徴してるとか言われたところでこじつけにしか聞こえない。

別に貶したいわけではないんです。ツッコミどころを思いつくままに書き連ねただけですのであしからず。

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