小動物アーカイブZ

A rolling stone gathers no moss

The Walk

7~8年前にアカデミー賞を受賞したドキュメンタリー映画『マン・オン・ワイヤー』を劇化したもの。演出も安っぽくて、予め低く設定した期待をさらに下回る出来。

『172時間』なんかでもそうだけど、話自体は面白いが2時間分の内容はあるはずもなく、無理矢理引き延ばしてる感じが観ててイライラさせられた。

しかし、確かにアメリカ人が喜びそうな話ではある。業者等になりすましていたとしてもそんなに簡単に世界貿易センターの屋上に忍び込めるセキュリティのいい加減さも笑ってしまうし、一旦は逮捕されながらもすぐに掌を返したように英雄のような扱いを受け、永久フリーパスをもらってしまうところもいかにもアメリカっぽい。

こういう一見、無意味で危険な事に挑戦してしまうのは男の美学なのか、単純に悪戯心の延長なのか。気持ちは何となく分かる気もする。ある意味、電波少年にも通ずるような精神かもしれない。

Ost: the Walk